THE INTERNATIONAL SELECTION COMMITTEE
選考委員
ソフィア・ヘルナンデス・チョン・クイ
(クンストインスティテュート・メリー ディレクター)
2018年から、ロッテルダムにあるヴィッテ・デ・ヴィット現代美術センター(旧称)のディレクター。2011年から2017年までカラカスとニューヨークを拠点とするColección Patricia Phelps de Cisnerosで現代美術のキュレーターを務める。
またメキシコシティのMuseo Tamayoのディレクター、ニューヨークのArt in General及びAmericas Societyでキュレーターを務めた経歴を持つ。さらにニューヨークのBronx Museum of the Arts、パリのKADIST Art Foundation、ブエノスアイレスのMALBA、リトアニアのContemporary Art Centreなどでゲストキュレーターとして展覧会を手掛ける。2013年には「第9回 Bienal do Mercosul」のアーティスティック・ディレクター兼チーフ・キュレーター、カッセルで開催された「ドクメンタ13」(2012年)のエージェントも務めた。
高橋瑞木
(CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile) エグゼクティブディレクター兼チーフキュレーター)
森美術館開設準備室、水戸芸術館現代美術センターで学芸員を務め、2016年4月CHAT開設のため香港に移住。17年3月末から現職。
これまでの主な国内外の企画として、水戸芸術館現代美術センターでは「Beuys in Japan:ボイスがいた8日間」(2009)、「新次元 マンガ表現の現在」(2010)(空間構成:豊嶋秀樹)、「クワイエット・アテンションズ 彼女からの出発」(2011)、「高嶺格のクールジャパン」(2012)、「拡張するファッション」(2014)、CHATでは、「(In)tangible Reminiscence」(2018)、「Unfolding : Fabric of Our Life」(2019)などの展覧会を手掛ける。
キャロル・インハ・ルー
(北京中間美術館 ディレクター)
現職のほか、メルボルン大学の博士課程で美術史を専攻。Friezeの寄稿編集者で美術評論も執筆。「第54回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」(2011)の金獅子賞審査員、「第16回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」(2018)のフィリピン・パビリオンの審査員、「ヒューゴ・ボス・アジア・アート 2019」、「ロレックス メントー&プロトジェ アート・イニシアチヴ」の審査員。
「光州ビエンナーレ2012」の共同アートディレクター、「第7回深圳彫刻ビエンナーレ」(2012)の共同キュレーター、OCAT深圳館のアートディレクター兼主任キュレーター(2012-2015)も務める。テートリサーチセンター初のアジア太平洋課客員研究員(2013)で、美術史研究機関ARIAH の東アジア・フェローシップの初の授与者の一人でもある(2017)。リウ・ディンと共同で、中国コンテンポラリーアートの作品や文献に残る社会主義リアリズムの研究(「From the Issue of Art to the Issue of Position: Echoes of Socialist Realism」)を進めている。
野村しのぶ
(東京オペラシティアートギャラリー シニア・キュレーター)
2004年より現職。
これまでの主な展覧会に、「アートと話す/アートを話す」(2006)、「伊東豊雄 建築|新しいリアル」(2006)、「エレメント 構造デザイナー セシル・バルモンドの世界」(2010)、「さわ ひらき Under the Box, Beyond the Bounds」(2014)、「ザハ・ハディド」(2014)、「サイモン・フジワラ|ホワイトデー」(2016)、「単色のリズム 韓国の抽象」(2017)、「カミーユ・アンロ|蛇を踏む」(2019)などを企画。収蔵品展、若手作家紹介シリーズproject Nも担当。また、大林財団「都市のヴィジョン-Obayashi Foundation Research Program」推薦選考委員を務め、「会田誠展「GROUND NO PLAN」」(2017)、「シアスタ−・ゲイツ」(2019)、国際交流基金「距離をめぐる11の物語:日本の現代美術」(2021、共同企画)などを手掛ける。
鷲田めるろ
(十和田市現代美術館 館長)
金沢21世紀美術館キュレーター(1999-2018)を経て現職。「第57回ヴェネチア・ビエンナーレ」(2017)国際美術展日本館キュレーター、「あいちトリエンナーレ2019」キュレーター。
主な企画に、金沢21世紀美術館では「妹島和世+西沢立衛/SANAA」(2005)、「金沢アートプラットホーム2008」、「イェッペ・ハイン 360°」(2011)、「島袋道浩:能登」(2013)、「3.11以後の建築」(2014、ゲスト・キュレーター:五十嵐太郎、山崎亮)、「われらの時代:ポスト工業化社会の美術」(2015、共同企画)、「起点としての80年代」(2018、共同企画)などがあり、十和田市現代美術館では「インター+プレイ」(2020-22、共同企画)などを手掛ける。著書に『キュレーターズノート二〇〇七-二〇二〇』(美学出版、2020)。
近藤由紀
(トーキョーアーツアンドスペース プログラムディレクター)
国際芸術センター青森(2001-2017)主任学芸員を経て現職。現在はトーキョーアーツアンドスペース プログラムディレクターとして、展覧会、レジデンス等、事業全体の企画・運営統括を行う。これまでアーティスト・イン・レジデンスの仕組みを用いた国内アーティストの個展や国内外アーティストによるグループ展、アーティストによる文化資源を活用した展覧会や地域プログラムなどを企画・実施してきた。