THE INTERNATIONAL SELECTION COMMITTEE
選考委員
高橋瑞木
(CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)館長兼チーフキュレーター)
森美術館開設準備室、水戸芸術館現代美術センター学芸員を経て現職。香港の産業遺産と現代アート、デザイン、クラフトをつなげるアートセンターCHAT開設のため2016年に香港に移住。現職ではCHATの特別企画やコレクション、教育プログラムほか、香港および国内外の美術館との連携事業の指揮を執る。
これまでの主な国内外の企画として、水戸芸術館現代美術センターでは「Beuys in Japan:ボイスがいた8日間」(2009)、「クワイエット・アテンションズ 彼女からの出発」(2011)、「高嶺格のクールジャパン」(2012)、「拡張するファッション」(2014)、CHATでは、「(In)tangible Reminiscence」(2018)、「Unfolding : Fabric of Our Life」(2019)、「Sudō Reiko: Making NUNO Textiles」(2019)、「Yee I-Lann: Until We Hug Again」(2021)などの展覧会を手掛ける。
野村しのぶ
(東京オペラシティアートギャラリー シニア・キュレーター)
2004年より現職。
これまでの主な展覧会に、「アートと話す/アートを話す」(2006)、「伊東豊雄 建築|新しいリアル」(2006)、「エレメント 構造デザイナー セシル・バルモンドの世界」(2010)、「さわ ひらき Under the Box, Beyond the Bounds」(2014)、「ザハ・ハディド」(2014)、「サイモン・フジワラ|ホワイトデー」(2016)、「単色のリズム 韓国の抽象」(2017)、「カミーユ・アンロ|蛇を踏む」(2019)「ストーリーはいつも不完全……/色を想像する ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」(2021)、「ライアン・ガンダー われらの時代のサイン」(2022)などを企画。収蔵品展、若手作家紹介シリーズproject Nも担当。また、大林財団「都市のヴィジョン-Obayashi Foundation Research Program」推薦選考委員、現代芸術振興財団CAFFA賞審査員などを務める。
ソフィア・ヘルナンデス・チョン・クイ
(クンストインスティテュート・メリー ディレクター)
カラカスとニューヨークを拠点とするColección Patricia Phelps de Cisnerosで現代美術のキュレーター(2011-2017)を経て2018年より現職(旧ヴィッテ・デ・ヴィット現代美術センター)。
またメキシコシティのMuseo Tamayoのディレクター、ニューヨークのArt in General及びAmericas Societyでキュレーターを務めた経歴を持つ。さらにニューヨークのBronx Museum of the Arts、パリのKADIST Art Foundation、ブエノスアイレスのMALBA、リトアニアのContemporary Art Centreなどでゲストキュレーターとして展覧会を手掛ける。2013年には「第9回 Bienal do Mercosul」のアーティスティック・ディレクター兼チーフ・キュレーター、カッセルで開催された「ドクメンタ13」(2012年)のエージェントも務めた。
レズリー・マ
(メトロポリタン美術館 ミン・チュー・シュウ&ダニエル・シュー アジア・アート部門アソシエイト・キュレーター)
M+(2021年開館)のインクアート部門の創設キュレーター(2013-2022)を経て現職。
戦後台湾の抽象絵画研究でカリフォルニア大学サンディエゴ校より博士号(美術史・理論・批評)を取得。蔡国強が率いるニューヨークのスタジオでプロジェクトディレクターを務めた後、香港のアートスペースPara Siteにて「グレイト・クレセント 1960年代のアートとアジテーション―日本、韓国、台湾」(2013-2014)を含むプロジェクトのキュレーションを手がける。同プロジェクトは2015年から2016年にかけて東京およびメキシコシティでも開催された。
鷲田めるろ
(十和田市現代美術館 館長/東京藝術大学大学院 准教授)
金沢21世紀美術館キュレーター(1999-2018)を経て現職。「第57回ヴェネチア・ビエンナーレ」(2017)国際美術展日本館キュレーター、「あいちトリエンナーレ2019」キュレーター。主な企画に、金沢21世紀美術館では「妹島和世+西沢立衛/SANAA」(2005)、「金沢アートプラットホーム2008」、「イェッペ・ハイン 360°」(2011)、「島袋道浩:能登」(2013)、「3.11以後の建築」(2014、ゲスト・キュレーター:五十嵐太郎、山崎亮)、「われらの時代:ポスト工業化社会の美術」(2015、共同企画)、「起点としての80年代」(2018、共同企画)などがあり、十和田市現代美術館では「インター+プレイ」(2020-22、共同企画)などを手掛ける。著書に『キュレーターズノート二〇〇七-二〇二〇』(美学出版、2020)。
近藤由紀
(トーキョーアーツアンドスペース プログラムディレクター)
国際芸術センター青森(2001-2017)主任学芸員を経て現職。現在はトーキョーアーツアンドスペース プログラムディレクターとして、展覧会、レジデンス等、事業全体の企画・運営統括を行う。これまでアーティスト・イン・レジデンスの仕組みを用いた国内アーティストの個展や国内外アーティストによるグループ展、アーティストによる文化資源を活用した展覧会や地域プログラムなどを企画・実施してきた。