Tokyo Contemporary Art Award

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UMEDA Tetsuya

1980年熊本県生まれ
大阪府在住

撮影:Tanaka Chihiro

https://siranami.com/

活動情報

  • 2024年9月12日〜12月15日
    「Humming Chorus」
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    2024年9月13日~10月5日までの毎週金・土のみ開催
    パフォーマンス 「Walk about Water」
    ナムジュン・パイク・アートセンター、龍仁、
    韓国
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  • 2024年12月21日~2025年3月9日
    「阪神・淡路大震災30年 企画展
    1995 ⇄ 2025 30年目のわたしたち」
    兵庫県立美術館
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  • 2024年12月21日~2025年3月9日
    「注目作家紹介プログラム チャンネル15 森山未來、梅田哲也《艀(はしけ)》」
    (上記企画展の連動企画)
    兵庫県立美術館、KOBELCOミュージアムホール、アトリエ1
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プロフィール

主な展覧会、公演等

  • 2024年個展「ARTIST in ARCADE vol.1:梅田哲也『タイムホン』」(山口市中心商店街)
    「山武市百年後芸術祭『梅田哲也パフォーマンス』」(千葉)
    「Oscillation Festival」(B********** A***S、ブリュッセル)
    個展「Mooring」(Udstillingsstedet Spanien 19c、オーフス、デンマーク)
    「百年後芸術祭 -内房総アートフェス-」(千葉)
  • 2023年個展「wait this is my favorite part 待ってここ好きなとこなんだ」(ワタリウム美術館、東京)
    「奥能登国際芸術祭2023」(珠洲、石川)
  • 2022年「高槻芸術時間 インタールード」(高槻現代劇場 市民会館、大阪)
    「Reborn-Art Festival 2021-2022」(石巻、宮城)
    「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭2022」(京都中央信用金庫 旧厚生センター)
  • 2021年個展「梅田哲也イン別府『O滞』再公開」(別府各所、大分)
  • 2020年個展「梅田哲也イン別府『O滞』」(別府各所、大分)
    「さいたま国際芸術祭2020」(旧大宮区役所)
    「プレイタイム」(構成・演出として参加)(Bunkamuraシアターコクーン、東京)
  • 2019年個展「うたの起源」(福岡市美術館)
  • 2018年「東海岸大地藝術節」(台東、台湾)
    「国際舞台芸術ミーティング in 横浜2018」(KAAT神奈川芸術劇場)
  • 2017年「札幌国際芸術祭2017」(金市館ビル/りんご)
    「Kunstenfestivaldesarts 2017」(ブリュッセル)
  • 2016年「7つの船」(東横堀川~道頓堀川〜木津川、大阪)
    個展「See, Look at Observed what Watching is」(ポートランド現代美術協会、アメリカ)

受賞歴

  • 2024年「第74回 芸術選奨」文部科学大臣新人賞
現地にあるモノや日常的な素材と、物理現象としての動力を活用したインスタレーションを制作する一方で、パフォーマンスでは、普段行き慣れない場所へ観客を招待するツアー作品や、劇場の機能にフォーカスした舞台作品、中心点を持たない合唱のプロジェクトなどを発表。先鋭的な音響のアーティストとしても知られる。

選考委員による総評

写真や映像といったデジタル・メディアを用いる作家が多かったですが、メディウムの選択や使い方、展示方法には新鮮さや驚きを感じるようなものは残念ながら少なかったです。自身の国籍や属性、ジェンダー・アイデンティティが制作当初の動機でありながら、そこから他の個人や集団の歴史、経験へと接続していこうとする意思が強く反映された作品が多く、作家が制作の過程で関わる人々と時間をかけて丁寧に信頼関係を築いていることに感心しました。マイノリティや移民の問題は、彼らが存在する場所の歴史や地政学に根付く問題ですが、その一方で、世界のあらゆるところにある問題であるとも言えます。マイノリティの問題を日本固有の問題として設定せずに語る方法を探ることで、大局的な問題が顕在化し、より多くの人々と作品を通して問題を共有する可能性が開かれるのではないでしょうか。

高橋瑞木[CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)館長兼チーフキュレーター]

受賞理由

発表する場所の地政学的、環境的特徴に対する洞察が、自身の表現言語で翻訳され、作品として昇華されている点が高く評価されました。歴史やシステムといった重いテーマを扱いつつ、人間の感覚への信頼にもとづいた表現は詩的で軽やかで、空間の物理的な制約をポジティヴに解釈、転用する手腕にも優れています。鑑賞者の体験を重視する作品からは、作家の倫理的な態度を見ることができ、鑑賞者が自発的に場の探索を始められる丁寧かつ親密な仕掛けが特徴的です。視覚文化に対する明確な理解にもとづいた分野を超えたストーリーテリングによってそれらを統合する表現力は突出したものでした。