デンマーク(コペンハーゲン)、ドイツ、コソボ、ベルギー、イタリア2022.9.11-10.13
コペンハーゲンのVILLUM Window Collectionで「Windowology: New Architectural Views from Japan」へ出展するための展示設営を行い、オープニング・イベントに参加した。その後、フランクフルト現代美術館などの美術館や、ドクメンタ、マニフェスタ、ヴェネチア・ビエンナーレ、ハイブリッド・ビエンナーレなどの芸術祭を視察した。
ギリシャ(アテネ、マラトン)2022.10.13-10.18
マラソン発祥の地、ギリシャのマラトン訪問時に、ハーフマラソンの大会に急遽参加した。ここ数年、関心の対象としてきている身体性について、コロナ禍で切実に捉えるようになり、海外渡航という自身の身体を移動させることの重要性を実感した。
アメリカ合衆国(ニューヨーク、アッシュビル、ロサンゼルス)2022. 10.23-11.24
ニューヨークでは、美術館やギャラリーの展覧会鑑賞など、アートシーンに触れるだけでなく、ニューヨーク公立図書館のパフォーミングアーツ館で映像作品を閲覧した。アッシュビルでは、欧州で会ったアーティストから勧められ、現在も多くのアーティストに影響を与えているブラック・マウンテン・カレッジ・ミュージアム+アーツ・センターと、ブラック・マウンテン・カレッジの跡地を訪問した。館長と交流できたことで、同館の現在の新しいプロジェクトに関わることになり、出発前には想定していなかった活動を始めることができた。
2019年のパンデミック以前にアメリカで行った60年代ニューヨークにおけるダンスシーンのリサーチを再開することと、「日本の装置(Japanese device)」という言葉をキーワードに、日本を日本とするものは何か、日本を相対化して捉えるということを念頭に渡航した。
予定していた調査内容に縛られず、調査の中で浮かんできた場所や紹介された場所を連鎖的に訪ねた。初めて訪れる街もできるだけ目的地に加え、過去に訪れた地域への再訪も合わせると想定よりも多くの土地で、さまざまな発見をすることができた。
また、視察や調査だけではなく、滞在先を継続的にランニングして街を巡った。例えば、マンハッタンでは、ブロードウェイの端からセントラル・パーク周辺まで走ることで、街の大きさや、それぞれの美術館がどこに位置しているのかなどを身体的に体感し、芸術がどのようにして都市に存在しているかについて、日本との違いを含めて考察した。