アメリカ合衆国(ニューヨーク、オレゴン州、コロラド州、ペンシルべニア州)2021.7.19-9.24
第二次世界大戦中に旧日本軍によって北米大陸を攻撃した風船爆弾についての証言者と会い、またいくつかの着弾地点の調査と撮影のために訪米した。爆弾落下地点のさらなる撮影とともに、今回の滞在によって1年半停滞していた私の風船爆弾に関する取材と制作を再始動させることができた。
イギリス(オックスフォード、ロンドン)2021.9.25-10.15
かねてから訪問取材を希望していたミャンマー(ビルマ)国について、感染症流行に加えてクーデターにより渡航が不可能となったが、イギリス国立公文書館に残る資料を閲覧・撮影し、その準備調査ができた。また、滞在の最後にロンドンの大和日英基金でプレゼンテーションを行ったが、自分の過去の活動を、今回のリサーチで撮影した写真とともに、一貫するテーマを再確認する機会ともなった。
総合的に、空間的に隔たれた場所、時間的に隔たれた記憶について、身をもってその意義を考察することにつながった。
自己隔離と長距離移動を繰り返し金銭的にも身体的負荷も大きかったが、それゆえに訪問各地の人々の手厚い助けに感謝に堪えず、またそれぞれが印象深い交流となった。