Tokyo Contemporary Art Award

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竹内公太

アメリカ合衆国(ニューヨーク、オレゴン州、コロラド州、ペンシルべニア州)2021.7.19-9.24

第二次世界大戦中に旧日本軍によって北米大陸を攻撃した風船爆弾についての証言者と会い、またいくつかの着弾地点の調査と撮影のために訪米した。爆弾落下地点のさらなる撮影とともに、今回の滞在によって1年半停滞していた私の風船爆弾に関する取材と制作を再始動させることができた。

  • 撮影:竹内公太

    ワシントン州ベントン郡「White Bluffs」。原子力研究生産施設のための場所を確保するために1943年に強制的に立ち退かされた町。竹内は建物の跡を訪問。
  • 撮影:竹内公太

    風船爆弾関連の展示があるオレゴン州クラマスフォールズにあるクラマス郡博物館を訪問。
  • 撮影:竹内公太

    ピッツバーグの現代アート施設「マットレスファクトリー」のレジデンシーに数日滞在。部屋の窓に写真を展示。
  • 撮影:竹内公太

    ワシントン州プロッサーより北東の風船爆弾落下地点。
  • 撮影:竹内公太

    オレゴン州ブライ、山火事のため風船爆弾の石碑に行くのを断念した時の写真。

イギリス(オックスフォード、ロンドン)2021.9.25-10.15

かねてから訪問取材を希望していたミャンマー(ビルマ)国について、感染症流行に加えてクーデターにより渡航が不可能となったが、イギリス国立公文書館に残る資料を閲覧・撮影し、その準備調査ができた。また、滞在の最後にロンドンの大和日英基金でプレゼンテーションを行ったが、自分の過去の活動を、今回のリサーチで撮影した写真とともに、一貫するテーマを再確認する機会ともなった。

  • 撮影:竹内公太

    イギリス国立公文書館を訪問し、第二次世界大戦中の旧日本軍による虐殺事件の裁判記録を閲覧・撮影。
  • 2021年10月13日 ロンドンの大和日英基金ジャパンハウスでアーティストトーク。

    撮影:大和日英基金
    (アーティストトークの記録映像を竹内がキャプチャ https://www.youtube.com/watch?v=Y6kpZo5H_G0)

総合的に、空間的に隔たれた場所、時間的に隔たれた記憶について、身をもってその意義を考察することにつながった。

自己隔離と長距離移動を繰り返し金銭的にも身体的負荷も大きかったが、それゆえに訪問各地の人々の手厚い助けに感謝に堪えず、またそれぞれが印象深い交流となった。